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なぜ冬にだけ・・・

スティングの新作「ウィンターズ・ナイト」は、スティング曰く「ここに収めた歌はすべて、ある意味では子守唄」なのだそうだ。

そんなわけで(いや、そういうわけでもないが)、購入後はすっかり我が家の就寝時の音楽となっている。


5曲目の「クリスマス・アット・シー」の後は、15世紀の聖歌「一輪のばらが咲いて」、17世紀のイギリスの作曲家ヘンリー・パーセルの歌劇「アーサー王」の中の1曲「コールド・ソング」と続く。
これらの曲では、前作「ラビリンス」で身につけたクラシックの歌唱法が活かされている。

8曲目の「バーニング・ベイブ」は、16世紀のイギリスの殉教者ロバート・サウスウェルの詩に、トラッド・シンガーのクリス・ウッズが曲をつけたものだそうだ。
ものすごい内容の歌詞だが、おそらくスティングはたっぷりと皮肉とユーモアを込めて歌っている。
この曲は、アルバム中唯一ドラムスが入っている曲だ。後半ジャズの要素が含まれているが、それはつまりケニー・ギャレットが吹くソプラノ・サックスであり、ジャック・ディジョネットが叩くドラムスだ。特にケニー・ギャレットは、存在そのものがジャズだ。この曲も、スティングのオリジナルだと云われても違和感がないくらい、とにかくカッコ良い!

その後、再びヘンリー・パーセルが作曲した「ゆっくり冬は訪れる」をはさんで、スティングのオリジナルの「ハウンズ・オブ・ウィンター(冬の猟犬)」へと続く。
「ハウンズ・オブ・ウィンター」は、アルバム「マーキュリー・フォーリング」に収録されていたものをセルフ・カバーしたものだが、今回のアレンジもカッコ良い。
かなり特殊な編成による演奏だが、特に変わっているという感じはせず、全ての楽器が心地良くブレンドされているのが凄いし、素晴らしい!

11曲目の「子守唄」は、ピーター・ワーロックがスコットランドの賛美歌をもとに書いたということだが、卒業式でよく歌われる「仰げば尊し」を思い出す。なかなか難しい歌だ。クリス・ボッティのトランペットのやわらかい音色がとても心地良い。

スティングのギターの弾き語りによる「チェリー・トゥリー・キャロル」の後、ドミニク・ミラーとの共作による新曲「安らかに眠れ、我が子よ」へと続く。この曲は、文句なく良いね!とても美しいメロディーの曲だ。

14曲目の「ハーディ・ガーディ・マン」は、シューベルトの歌曲集「冬の旅」の中の「辻音楽師」に、スティングが独自の解釈の英訳歌詞をつけたもの。なかなかシブい。

そして、最後の「ユー・オンリー・クロス・マイ・マインド・イン・ウィンター」。
バッハのチェロ組曲第6番のサラバンドにスティングが歌詞をつけたものだが・・・これが素晴らしい!!歌、演奏も良いのだが、歌詞もせつなくて良いんだよなぁ〜。
「なぜ冬にだけ、君のことが心をよぎるんだろうか・・・」
スティングが歌うと、バッハの曲がジャズのスタンダードのように聴こえてしまうから不思議だ。

まだ、ボーナス・トラックもあるんだけど・・・それはまた、後日。



今日の晩飯は、スタミナ丼の2度目のリベンジ!

なぜ冬にだけ・・・_f0052564_1833593.jpg

今回は、丼にはせずに、1つの皿に2人分を盛ってみた。
味もちょうど良い感じ!
上に乗せた温泉卵も効いていて、かなり美味かったです!!

by adacha | 2009-10-22 18:46 | 音楽(ノンジャンル) | Comments(0)

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