なんでジャズを演奏しちゃいかんの!?
以前も記したように、我が家では早起き(でもないが)のために、NHKの朝の連続テレビ小説を観るのを日課にしている。
我が故郷が舞台になっていた「風のハルカ」が終わり、「純情きらり」が始まった。
音楽学校に行く夢を抱くヒロインを宮崎あおいが好演している。
時代設定は昭和初期・・・
昨日、今日の放送で、ヒロイン・桜子が通う高校の新入生を歓迎する合唱発表の場で、滝廉太郎の「花」をジャズ風にアレンジして歌い、大問題になるといったエピソードが放送されていた(結果、彼女たちは停学)。
今日の放送で桜子が言ったセリフが「なんでジャズを演奏しちゃいかんの!?」だ(確かこんな感じだったと思う)。
桜子はピアノ伴奏をしていたのだが、彼女がジャズ風のイントロを弾き始めたため、結局は歌もジャズになってしまったという訳だ(突然そうした訳ではなく、以前遊びでジャズ風に歌ってみて、皆もそれを気に入っていたのだ)。
良妻賢母を唱える、奥ゆかしい女子高だからこそ大問題になるのだろうけど・・・
ジャズは俗悪な音楽なのだそうだ(まぁ、時代が時代だから・・・)。
今でいったら、厳粛な場でいきなりヒップ・ホップ風に歌いだして、ラップやダンスも披露、といった感じだろうか・・・
桜子の父がジャズが好きで、彼女もその影響をうけていたのだ。
三浦友和が演じる父親の言葉・・・
「ジャズは聴いてる人を元気にする音楽なんだね」
その通り!
自分も学生時代に先輩から教わった。
「ジャズは楽しいのが1番なんだよ」って。
ただ「ジャズ(ポップス)は楽しければいい」と勘違いしている演奏家もいる。
「楽しいのが1番」だが「楽しければいい」わけではない。
ジャズにはジャズの厳しさがある。
それなりの緊張感ってものがある。
ジャズ(ポップス)はお気楽でいいという訳じゃない!
聴いている側には、理屈抜きに楽しんでもらいたい。
演奏してる側も、楽しんで演奏しなければいけない。
ただ、リラックスして気楽に演奏するだけではだめなんだ!
吹奏楽(オーケストラ)でポップスを演奏する人たちにも、そこを理解して欲しい!
by adacha | 2006-04-12 23:24 | 音楽(ノンジャンル) | Comments(0)