狂骨の夢
読み残してあった京極夏彦の「狂骨の夢」。
数百ページ(というのが京極作品らしいかな?)を残した状態だったが、一気に読み進めた。
結局、テレビも観ずに読み進めて完読!
昨日締め切り間近のアレンジの作業が終わり、今日はぽっかりと予定が空いてしまっていたので、主要部分を読み返してみた。
思うに、推理小説が好きな読者であれば、根幹となるトリック(著者が読者に仕掛けてあるもの)は、なんとなくは見抜けるだろう。
しかし、あくまでなんとなくであり、スッキリとはしない。
それほど、話の内容がデカ過ぎる!
読み進めていくと「やっぱり!」だったり「なるほど!」という感じで疑問が解けていく。
結局、京極堂の蘊蓄を聞かないと(読まないと)、読者の憑き物も落ちないわけだ。
「狂骨の夢」は、京極夏彦の妖怪シリーズの3作目。
ここまででは、どの作品の評価が一番高かったのだろう・・・?
やはり、賞をとった「魍魎の匣」なのだろうか・・・。
「狂骨の夢」は、系統としては1作目の「姑獲鳥の夏」に近いように思う。
(話はデカイが・・・)
「魍魎の匣」は猟奇性・異常性が際立っており、その方が読者にウケるのか・・・?
この作品、純然たる推理小説ファンからは「アンフェアだ!」という意見があっても仕方ないかもしれない(と感じる箇所がある)。
また、ちょっとした突っ込みどころ(些細な矛盾)がなくもない。
しかし京極夏彦の作品は、単純な“推理小説”ではなく、やはり“妖怪”小説なのだろう。
京極堂の妖怪退治(当然本物の妖怪ではなく、それは人の心の闇だったり、犯罪そのものだったりする)を楽しむ作品なのだ。
う〜ん、早めに「鉄鼠の檻」も読んでみようかなぁ〜。
さて、今日はぽっかり予定が空いたとはいえ、ウィンズスコアさんから依頼されるものとは別口の作曲・編曲の依頼もあり、少しずつ作業を進めた。
とはいえ、少し行き詰まり気味・・・。
う〜ん、何かきっかけやヒントがないと難しいかなぁ〜・・・。
今日の昼飯は、カミさん手製のハンバーグ!!
肉汁たっぷりで、メチャクチャ旨かった!
しかし・・・肉汁出過ぎ!?
by adacha | 2007-07-31 18:26 | 日常 | Comments(0)