「守・破・離」
実は最近チューバの調子が良くなかった・・・(楽器そのものではなく、演奏面の話)
最近といっても、調子を崩したのはかれこれ2年前だろうか。
おそらく原因は、歯医者に行って歯をいじったからだと思う。
調子を取り戻すためにアンブシュアをいじったりしていたら、どんどん深みにはまってしまった・・・
それ以降は、正直だましだまし吹いている感じだ。
吹いていて、ぴったりきている感じがしないのだ。
先日、師匠の稲川栄一先生の教則本を教え子のために購入したことは書いたが、自分でも一度じっくり内容を見てみた。
そこには学生時代に教わったことがぎっしり!
その中に唇の形に関することが書いてあり、アンブシュアで悩んでいたこともあり、再度先生の教えを確認しながら練習してみた。
何日か練習するうちに、少し調子が上向いてきたように思えたのだが、まだしっくりこなかったので、一度最近のアンブシュアに戻してみた。
するとどうだろう!
息の入りも良く、最近では1番良い感じで音が出た!
今日の段階で、かなりの希望の光りが見えてきた感じだ。
皆さんは「守・破・離」という言葉を御存知だろうか?
カミさんに教えてもらった言葉で、今では好きな言葉の1つだ。
千利休の詠んだ和歌に由来する言葉らしい。
「守」の段階では、指導者の教えを守り、しっかりと基礎を身に付ける。
「破」の段階では、独自に工夫して、指導者の教えになかった方法を試してみる。
「離」の段階では、自分自身のオリジナリティーを発展させていく。
今回やったことが、まさにこれだったと気付いたのだ。
悩んだ時は、基本に戻ればいいんだ。
そして工夫してみて、自分に合ったものを見い出せばいいんだ。
「守・破・離」の精神で光明が見えてきた。
by adacha | 2006-04-17 21:46 | 音楽(ノンジャンル) | Comments(0)