ザ・ラスト・シップ
先月、スティングの新作が発売された。
実は、気がついたのは発売されて数日経ってからで・・・
「最近のスティングはどうなってんのかなぁ〜」と調べていたら、10月2日に新作が発売されたことを知ったのだ。
(10月2日は、スティングの62歳の誕生日だった!)
ある意味、嗅覚が働いたとも云えるが、もう発売されていたなんて・・・!
ということで、早速購入!
いつものように全体をざっと聴いて、英語の歌詞、そして訳詞を読みながら聴いた。
聴いてみての感想は・・・
良いね!!
最近のスティングらしさでまとまっている、良いアルバムだ。
スティングが新曲で固めたオリジナル・アルバムを発表するのは、10年ぶり!
この10年間、ジョン・ダウランドの曲をリュートをバックに歌ったり、冬をテーマにしたコンセプト・アルバムを出したり、オーケストラをバックに昔の自分の作品を歌ったり・・・
(ポリスの再結成もあった!)
かなり前(ラビリンスの頃)に書いたが・・・
「今のスティングには、人々に伝えたいメッセージがないのではないか?」
「今のスティングは、良い曲が書けなくなっているのではないか・・・?」
と心配していた。
実際、今作「ザ・ラスト・シップ」の解説にも「聴かせるものがほとんどなかった」とか、「曲を書きたいという欲求が消え失せてしまったのだろうか」と彼自身が思うようになったなどと記されている。
と心配していた。
実際、今作「ザ・ラスト・シップ」の解説にも「聴かせるものがほとんどなかった」とか、「曲を書きたいという欲求が消え失せてしまったのだろうか」と彼自身が思うようになったなどと記されている。
自分としては「今のスティングだからこそ書ける曲もあると思う。そういう新曲を聴いてみたい」と記したこともあった。
だからこそ、この「ザ・ラスト・シップ」が発表されたことが、自分はとにかく嬉しいのだ!
「ザ・ラスト・シップ」は、来年公開予定の同名ミュージカルのためにスティングが書き下ろした曲でまとめられている。
ミュージカルの概要は分かるのだが、まだ全体像は見えて来ない・・・
それは、今回のアルバムを聴いてもそうだ。
また、今回のアルバムの中には、舞台で使われるものもあれば、使われなかった曲もあるとのこと・・・
全体を通して聴くと、なんとなくだがストーリーが出来上がらないこともない。
(本当になんとなく。それも大雑把に・・・)
ミュージカルのために書いた曲だから、内容がミュージカルっぽいかと云えば、そんなことはないと思う(そういう曲もあるけど)。
これは、あくまでスティングの新作、ミュージカルのために書いた曲を用いたオリジナル・アルバムなのだ。
アルバムを買う前に、ネット上でいくつかの感想を読んだが・・・
確かにハデではないけど、暗いとは全然思わなかった。
「ウィンターズ・ナイト」をすんなりと受け入れられた自分だけに、今回のアルバムも自然に入ってきた。
3作続いた「企画もの」とは別のオリジナル・アルバムだから、もっとハデな内容を期待していたファンもいるのだろうが・・・
しかし、今回のアルバムは自然な流れの中で出来上がっていると思う。
スティングが自作のミュージカルをやりたいと思うようになったのは、いつの頃からなんだろうか・・・?
1989年頃だったか・・・スティングは「三文オペラ」でブロードウェイの舞台に立っている(当時、かなり批判もあったように記憶している)。
そんなスティングだから、ミュージカルを作りたいという思いは、かなり前からあったのではないだろうか・・・?
もしかしたら・・・
「三文オペラ」で声量を批判されたから、「ラビリンス」の時にクラシックの歌唱法を学んだとか!?
(おそらく、今度のミュージカルには出演はしないのではないかと思うが・・・)
手法として「ウィンターズ・ナイト」でやったことが活かされているのが分かるが、あれも今回のプロジェクトへの布石だった!?
更には、自分が書いた曲がオーケストラ伴奏になるとどうなるのかを確認しておくために、「シンフォニシティ」を作ったとか!?
全くの的外れということもないように思うのだが・・・
長くなったので、各曲の感想は明日以降に記そうと思う。
最後に・・・
日本では、海外のデラックス盤が通常盤として発売されています。
しかし、オリジナル・アルバムとしての「ザ・ラスト・シップ」は、あくまで12曲目までです!
(明らかにここで物語が一度終わっています)
13曲目以降は「ミュージカルの中には、こんな曲もあるよ」といった具合の、本当の意味でのオマケです。
(でも「イッツ・ノット・ザ・セイム・ムーン」は美しい・・・)
正直、自分は毎回12曲目までしか聴いていません・・・
これから購入する人は、12曲入りのものを買うか、17曲入りのものを買ったとしても、12曲目で一区切りつけて聴くことをお薦めします。
by adacha | 2013-11-22 22:04 | 音楽(ノンジャンル) | Comments(0)