人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「獄門島」を観た!

先日の土曜の夜、NHKのBSプレミアムで「獄門島」が放送されていた。
(以下、ネタバレを含むので、まだ観てない方は読まないでくださいね)

現在売れっ子の長谷川博己が金田一耕助に!
予告を何度か観たが、なんともダークな雰囲気で・・・

本編を観たが、その印象は間違ってなかった。
戦争でトラウマを抱えているという、新しい解釈の金田一像・・・

自分はというと・・・
自分の金田一耕助のイメージは、石坂浩二より古谷一行なのだが、だからと云って、あの解釈が全くダメということはなかった。
(長谷川博己の雰囲気は、思った以上にハマっていた)

それにしても、ラストの狂気の金田一耕助にはびっくりだが・・・
あそこまで攻撃的に来るとは、いろんな意味で恐れ入ったな。
(まぁ、あれでは賛否両論あるのは当然ですな・・・)

そして、いきなりのディオ化にはさすがに苦笑・・・

あれでは、金田一耕助が和尚を憤死に追い込んだようなもんだな。
事件の犯人を追いつめてるわけで、同情の余地はないのかもしれないけど、今までの金田一耕助にあった優しさや謙虚さはないからなぁ〜。

今回の金田一は、事件を解決するというより、犯人がなぜ人を殺したのか、その理由を知りたがっている人といった感じだった。
(それで、和尚の答えを聞いてのアレなわけですよね・・・)

まぁ、それでもとにかく面白かったです!

個人的には・・・
了然は、やっぱり佐分利信みたいな親分チックな和尚の方が良かった。

花子の吊るされ方が、今までになくホラーチックで気味が悪かったが、やっぱり原作のように風にゆさゆさ揺れて「がっくり解けた黒髪のさきが、からす蛇のように地をのたくった」方がいいかな・・・

雪枝にしても「吊り鐘の中に端然と座っている」方がいい。
その点は、昔の横溝正史シリーズが原作に忠実で、自分は1番すんなりくる。
市川崑監督の映画は、かなり評価が高いようだけど・・・
正直犯人が違う点で、自分的にはどうも・・・
しかも、雪枝の首が飛んだり、他の作品でも原作以上の過度な演出があって、自分としては時々うんざりすることもあった。
(映像美なんかはさすがだし、自分も「悪魔の手毬唄」は名作だと思うけど・・・)

今回のラスト・・・
金田一が帰途につく船の上で、等々力警部からの電報を受け取る。
「アクマガキタリテ フエヲフク タスケコウ」
おぉっ!!ということは、次回作も決定か!?
しかも、自分にとって思い入れの深い「悪魔が来りて笛を吹く」なのか!?
他の事件との兼ね合いの時系列なんかは、どうでもいいんだけど・・・
等々力警部からの電報で「タスケコウ」って・・・
事件のどの時点での要請なんだ!?
(まぁ、普通に考えてもあり得ませんよね)

とにかく、次回作があるなら、それはそれで楽しみだ!
でも、あの犯人に対してあの狂気を見せるんだろうか・・・
それとも、その動機に哀しみを感じ、少しずつ人間味を増していくんだろうか・・・
(あの狂気を見せられる犯人となると、それなりに事件が限られてくるからな〜)

それにしても・・・
NHKさん、今回は攻めましたね!!
映像は映画並みだったし、新しい金田一像も楽しめたし・・・
特に“あの言葉”をそのまま放送(しかも何度も!)したのには驚いたな。

そして、主題歌がマリリン・マンソンって・・・
(狙い過ぎやろ!)
ダークで、狂気に満ちた作品によく合っていた。









by adacha | 2016-11-22 21:27 | 映画・ドラマ | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード